わたしたちが考えるクリエイティブとは「耳かき」のようなものだと考えます。
どこの家庭にも一本はある耳かきは、なくてはならない家庭道具です。最近でこそ綿棒などが普及してはいますが、耳かきにとってかわるまではいきません。私達の暮らしの中でこれだけ浸透している耳かきですが、いつ頃から存在し、生れたのでしょうか。
黒川真頼著の「日本宝玉説」では「正徳より以来女子が耳かきある簪を用いること起り。」とあり、これは、1711年位から既に女性が常に耳かき付の簪を持ち歩き、髷に留めていた事がわかります。
簪や現在の形と時代の変化によって機能を失う事なく変化する耳かき。無駄を省き、気持のいいデザインは、私達の基本理念「臨機応変な機能性重視のクリエイト」に似ています。
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